この番組が始まったのにはプロデューサーと鶴瓶さんの深い思いがあったんや
笑福亭鶴瓶 司会
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吉田正樹 番組プロデューサー
吉田
この番組の本がやっとできましたね。
鶴瓶
売れている芸能人を招いてトークをするという番組が多いけど、インタビューいうのはちゃんと人生をもっている人に聞くもんやと思う。僕はそんな番組をやりたかったんや。そんな自分の考えを認めてくれたスタッフに感謝していますね。
吉田
『日本のよふけ』というタイトルは「夜明け」がまだまだ来ないかもしれないけれども、手探りでも「夜明け」を信じていきましょうという気持ちで付けたんです。
そしてニッポンもまだまだ捨てたもんじゃない、年長者も若者も、ちゃんとがんばっている。
テレビで取り上げられるのは異常なことばかりですから、使命感をもって戦ってきた人に話を聞く番組にしようと思っていました。
鶴瓶
この国に生まれてきてよかったという人生を送りたい。
大まかな言いかたやけど、ええ国に住んどんのや、自分たちの国や家族に誇りを持ちたいんや。
吉田
ゲストはスタッフが鶴瓶さんたちには内緒でお願いしています。
こだわっているのはやはり一途にやりぬいて貫いた人たちに話を聞きたいということです。
一生をかけて何かの仕事をやられた方というのは、結局日本全体の幸せということを考えていらっしゃるような気がします。
鶴瓶さんはどんな人に見てもらいたいですか。
鶴瓶
若い人たちに見てほしいね。
失敗を恐れないでもらいたい。
ころんだ数の多い人は受身も上手いでんな。
信念は一つだと思う。
早く目標を立てられる人は強いわ。
ここに出てくる人は言うてることは違うけど、気持ちは一緒やで。
吉田
テレビの中で、この番組は冒険でした。
報道番組でもない単なるバラエティーが世の中のことを考えるわけですから。
でも鶴瓶さんのおかげでゲストの一人ひとりの人生から明日のニッポンの夜明けが見えてきそうな気がします。
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