狂牛病
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著者
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リチャード・W・レーシー | |||||
出版社
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緑風出版 | |||||
定価
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本体価格 2200円+税 | |||||
第一刷発行
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1998/10/10 | |||||
ISBN4−8461−9819−7 |
序文 ジェフリー・キャノン 『狂牛病』はリチャード・レーシーの傑作だ。 「かもしれず」とか、「可能性のある」という表現に注意してもらいたい。 羊や山羊の場合はスクレイピー、牛の場合は牛海綿状脳症(BSE)あるいは狂牛病、人間の場合はクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と呼ばれている。 生まれた時、または若いうちから感染しているようだが、ゆっくりとしか脳や神経系へと及んで行かないのが普通なので、大人になってからでないと姿を現さない。 ひとたび発症すると、急速に悪化して痴呆状態になり、死亡する。 つまり、「海綿状」だ。 さまざまに説はあるが、確かなことは誰にも分からない。 実験動物の脳に感染組織を注入することによって、すでに証明されている。 (事故で)患者に感染組織を注入してしまった場合、感染した。 感染動物の死体の一部を含む汚染されたごたまぜの飼料を与えたためにイギリスの牛に牛海綿状脳症が流行したというのが、通説となっている。 ニューギニアで人肉食が見られなくなると、クールー病も姿を消した。 牛海綿状脳症の場合、今ではそれもあり得ることが分かっている。 ほとんどの人が乳牛を、何らかの形で日常的に食べている。 動物の病気で人間にも移るものは、幸運なことに、ほとんどない。 治療法のない致死性の狂牛病がそうではないことを願わずにはいられない。 もしそうだとしたら、いつそれが明らかになるだろうか? 後は結果が出るのを待つしかない。 怒りで血が煮えたぎるかもしれない。
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