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ルネッサンス
再生の挑戦
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著者
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カルロス・ゴーン | |||||
出版社
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ダイヤモンド社 | |||||
定価
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本体価格 1840円+税 | |||||
第一刷発行
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2001/10/25 | |||||
ISBN4−478−32100−0 |
はじめに 当時の芸術家、作家、思想家たちは、西洋文明のルーツをいにしえのギリシャ・ローマに求め、絵画や文学から科学、哲学に至るまで、古代ギリシャ・ローマ様式を取り込んでいった。 中世ヨーロッパの人々は、人は地上では苦しみを強いられるが、死ねば天国で永遠の報いを受けられると信じ、疑うことなく運命を受け入れた。 これは神の定めなのだ」と答えただろう。 彼らはそれまで受け入れてきたやり方と牢固たる信念に挑戦した。 今日、日産自動車ではもうひとつのルネッサンスが進行中である。 社員の多くは変革の必要性を感じていたが、これまでのしがらみに縛られて有効な手を打つことができなかった。 社員たちは従来のビジネス手法の有効性を問い直し、安穏とした心地よい伝統に果敢に挑戦し始めた。 そして、グローバル戦略の必要性を認識し、みずからの手で会社の進路を切り拓くという、本来の仕事に立ち返った。 彼らがいかにして会社への誇りと自分への自信を取り戻したかの物語である。 本書を書こうと思い立った第一の理由はそこにある。 それどころか、私にとっては本を書くこと自体これが初めてである。 このところ、私個人に関する記事や本が数多く出版されているが、その内容を知るにつけ、自分の手ですべてを明らかにし、私が行ったことについての判断を読者に委ねたいど思うようになった。 本書を書いた第二の理由は、日本が低迷から抜け出し、その高い潜在能力を存分に発揮するためには何が必要かという、昨今関心を集めている議論にささやかな貢献をしたいと考えたことにある。 私がしてきだこと、いま日産で起きていることが何かの参考になれば幸いである。 企業の意思決定者にはたくさんの選択肢があるはずだ。 だが、企業再建に力を尽くしてきた私の経験と洞察は、一部の日本企業を苦しめている難問の解決になにがしか役立つのではないだろうか。 最後に、本書は何よりも日本のみなさんに読んでいただくために書いたということを記しておきたい。 本書は言わばその返礼である。 カルロス・ゴーン
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