この食品だったらお金を出したい!
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著者
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船瀬俊介 | |||||
出版社
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三五館 | |||||
定価
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本体価格 1200円+税 | |||||
第一刷発行
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2001/12/15 | |||||
ISBN4−88320−240−2 |
いまや私たちには、何が安全で正しい情報かを判断する力がある! @狂牛第2号発生!やっばり食品「安全宣言」にはウソが多い A高くて危険な養殖魚や近海魚はやめて、安くて安全な回遊魚を! B骨粗鬆症をつくり出す牛乳を、からだにいいと言ったのはだれ? C白砂糖がアレルギー、疲れ、イライラの隠れ犯人だと判明した Dいつも使っている「サラダ油」が高血圧・ガンを引き起こすなんて B白い缶底かペットボトル以外の飲料水はパスしたほうが無難です F保存料・着色料天国のコンビニで安全な買い物をする方法 G女性が大好き「パルスイート」「ステビア」には危険がいっぱい? |
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プロローグ 政府にはもう、頼れない ◎そして、狂牛の第二号が出現…… 「狂牛の第二号が出ました!」。 反感、不信感は一挙に噴出した。 二五名の食肉検査所の職員が一次検査(エライザ法)の研修を受けているときに"クロ"と出た。 そこで慎重を期して二次検査(ウエスタンブロット法)で再チェックが行なわれることになった。 ”クロ”だった場合は回収不能。 ところがイギリス側には九〇年から九六年まで三三三トンが日本に輸出された記録がある。 ところが武部農水相は「入力ミスだった」と苦しい答弁に終始。 さかのぼって一〇月二日の夕方、憲政記念会館の大食堂で「牛肉を大いに食べる会」が開催された。 それで、どこが「安全」といえるのだろう。 国内でも「信用せず」が五六%に達している。また四人に一人が「牛肉を食べなくなった」という(一〇月二八日、共同通信社調べ)。 いやもっと言ってしまえば、行政に不審感すらもっていた。 闇に消された"狂牛"は数知れない。 私たち消費者には、安全に食する権利があるのだ。 そのためには、安全を手に入れる責任として、問題点を決してうやむやにさせない姿勢が消費者には求められる。
ニ○〇一年九月一〇日の夕暮れ時、テレビの画面には脂汗にまみれた苦汁の表情の農水省畜産部長の顔が大写しになっていた。 しかし、なんという偶然だろう。 待った無しの前日に、狂牛病の日本上陸が明らかになるとは! しかし、汗まみれの畜産部長の引きつった顔に事態の深刻さを、あらためて痛感する。 しかし、問題の牛は八月六日に発見されている。 検査を行なった英国獣医研究所の判定が出たのである。 日本からアジア全土に拡大する、第三次狂牛病パニックが始まったのだ。
◎ドタバタ"安全宣言"劇を繰り返す大臣たち 「ウソの上塗り」 一連の狂牛病対策に、政府の対応のまずさを指摘する声は、数えきれない。 一〇月一〇日夜、東京で発覚した狂牛病"第二号"騒動でも、行政のトップである武部勤農水大臣と坂口力厚生労働大臣は信じられないドタバタ劇を演じている。 翌一一日昼の記者発表でマスコミは騒然。 一二日発行の中央卸売市場「ニュース・リリース」には「厚生労働省は一〇月一二日に確定診断の検査を行なう予定。その結果判明は一三日の見込み」と明記。ところが両大臣は、この二二日を待たずに一二日深夜、突如異例の"シロ"会見。すでに内臓も枝肉もほとんど市場に出回って消費者が食べている。 そのときの消費者パニックは恐ろしい……。そこで見切り発車の"シロ"発表をしたのではと疑念を抱いてしまうのだ(テストは公正に行なわれたと信じるが……)。 この食い違いもミステリーとしてマスコミが追及していた。 入力ミスが七年も続くのか? 武部、坂口両大臣をはじめ与党約二〇〇人の国会議員が、牛肉ステーキなどをパクついてみせ、内外の失笑を買った。 農水省と厚生労働省は、一〇月一八日の全頭検査によって「もう日本の牛肉は安全」と"安全宣言"を出してしまった。 |
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