僕、はまじ
著者
浜崎憲孝
出版社
彩図社
定価
本体価格 950円+税
第一刷発行
2002/02/05
ISBN4−88392−244−8
初の「はまじ本」登場! 「ちびまる子ちゃん」のはまじは本物だった。

初の「はまじ本」登場!
「ちびまる子ちゃん」のはまじは本物だった。
本物のはまじが語るちびまる子ちゃんワールド。
戸川先生の意外な姿?など、3年4組のエピソード盛りだくさん。


[内容]
「ちびまる子ちゃん」の中で、唯一、名前も姿も性格も、そのままのキャラクターで登場している少年「はまじ」
そして「はまじ」がしでかした大事件さえも、漫画に登場していたのだった!

[著者紹介]
「はまじ」こと浜崎憲孝
ちびまる子ちゃんの「はまじ」のモデルとなった男


 

 

はじめに

今から十年以上前に、さくらももこ著の『ちびまる子ちゃん』が始まりました。
僕はその中に出てくる「はまじ」こと、浜崎憲孝です。
はまじというのは「ハマチの養殖」からついたあだ名です。
『ちびまる子ちゃん』の中では、僕もまる子もたまちゃんもみんな小学校三年生のままですが、僕は今年で三十六歳になります。
上京したこともありましたが、今は、地元でもあり、漫画の舞台でもある静岡県清水市に戻ってきています。
僕には九歳年下の妹がいて、彼女は毎月『りぽん』を買って読んでいました。
そして僕が二十代の中頃のとき、彼女が、「さくらももこの漫画にお兄ちゃんが出てる」
と言って、僕に『りぼん』を見せてきました。
それは僕の初登場でもある「プールびらき」という話でした。
水泳キャップのところに「ハマザキ」と書いてある少年が出ていて、顔も僕に似ていたので、それが自分なのだと思いました。
それを見て僕は、エラいことになったなあと思うのと同時に、心の中に喜びが込み上げてきたのを覚えています。
さくらは小学校のときから、漫画家になりたいと言っていました。
そしてそれがこうして叶っているのです。
これがさくらの漫画なんだな、すごいことだな、と思っていました。
なんだか自分の手柄のように嬉しくなってしまいました。
そして今回、僕もさくらのように自分の人生のことを書いてみたいと思い、ペンを取りました。
漫画の中では馬鹿みたいに見えるし、漫画の中の僕はいつまでも年を取りません。
いつまでも小学校三年生のままです。
でも実際の僕はもちろん年を取ってきたし、それにいろいろな出来事がありました。
「ブール事件」
「戸川先生の思い出」
「両親の離婚」
「義父との関係」
「高校中退」
「漫才師を目指しての上京」

思い出すだけでたくさんのことが出てきます。
『ちびまる子ちゃん』のあとの「はまじ」の人生にどうか付き合ってください。

本文P.4.5より引用

 

 

 

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