はじめに あなたは1週間で『温め効果』を実感する!
あなたは、こんなことをやっていませんか?
●ペットボトルの飲み物をよく飲んでいる
●ご飯よりもパン食が好き
●朝起きて食欲がない時でも、朝食は食べるようにしている
●風呂は、冬場以外はシャワーですませることが多い……
これらの行為は、いますぐやめないといけない。なぜなら、知らず知らずのうちに、あなたの体から「熱」を奪っているからだ。
私たちの体は、36・5℃〜37℃の体温で最もよく働くようにできている。
ところが、最近は、36℃前半、中には35℃台という人までいる。
こんな状態になりながら、先に挙げた行為を続けていては、むざむざ不健康体になるよう仕向けているとしか思えない。
人間の一生の中で一番若く、生命力が強い新生児が「赤ちゃん」と言われるのは、赤い=つまり体温が高いから。一方、年をとると、白髪、自内障など「白ちゃん」ともいうべき”冷え”から起こる老化現象が表れる。キーワードは”赤と白”、つまり温かさだ。
あらゆる病気は、この“体温低下”によって引き起こされる。
実は、ガンができることも体温の低下と大いに関係がある。
過食やストレス、運動不足といった、体を冷やす要因に事欠かない現代は、だからこそ意識的に体を温め、体温を上げることが必要なのである。
体を温めることは難しいことではない。
ちょっとした毎日の習慣でできる。
たとえば、私の伊豆の保養所の各個室には、熱い紅茶にすり下ろした生姜を入れた「生姜紅茶」入りのポットが置いてある。
のどが渇いた時は、随時飲んでもらうようにすることで、その効果は明らかに上がっている。石原慎太郎先生にも、昨年「生姜紅茶」の効能をお話しましたところ、毎日、愛飲されており、テレビ御出演の時などにもよく「生姜紅茶」を話題にされるほどだ。
本書では、この「生姜紅茶」をはじめとして、ふだんの食事や生活で安全、簡単に体が温まる方法に加えて、症状別・病気別にどんな温め方が一番効果的かなどについて取り上げた。
また、「体を温める」ことで実際に治っていった方々の事例は大いに参考になるだろう。今日、いま、できることから実行すれば、早い人なら、はじめて一週間で効果を実感することができる。ぜひ、病気知らずの健康体を手に入れていただきたい。
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