貸すも地獄、借りるも地獄 この地獄は他人ごとではない。有無をいわせぬ暴力で債務者を恐怖に陥れる競馬金融を営む“炎の男” 世羅武雄。冷徹な頭脳で闇世界の制覇を目論む風俗金融を営む“氷の男” 若瀬勝志。かつての親友同士が袂をわかったとき壮絶な戦いの幕がきって落とされた!≪「小説non」連載小説単行本化、単行本発売と同時に「漫画サンデー」誌上にてコミック連載も決定!≫
有無をいわせぬ暴力で債務者を恐怖に陥(おとしい)れる、競馬金融を営む“炎の男”世羅(せら)。
冷徹な頭脳で闇世界の制覇を目論む、風俗金融を営む“氷の男”若瀬(わかせ)。
かつての親友同士が袂(たもと)を分かった時、壮絶な闘いの幕が切って落とされた…。
ストーリー、キャラクター、社会性、ともに文句なし。
この結末に、あなたは必ず震撼する!
*********各界のプロからの賛辞続々!*********
なんという過酷なヤミ金融の世界。
本書を読むことは、年収300万円時代を生きる者にとって最上の防衛策になるだろう。
森永卓郎氏
(経済アナリスト・『年収300万円時代を生き抜く経済学』著者)
アンダーグラウンド化を続ける凄まじきヤミ金融の取り立ての実態が描かれている。
彼らには警察も法律も関係がない。
悪いことはいわない。
ヤミ金だけにはカネを借りないほうがいい。
加治将一氏
(作家・『借りたカネは忘れろ!』著者)
ヤミ金融界のトップを目指す、二人の<究極のリアリスト>の凄まじい争いが始まった。
謀略、裏切り、血飛沫、そして絶叫。
フルスロットル、ノーブレーキの新堂節が炸裂する。
もう誰にも止めることはできない。
本書を読まずして、闇のピカレスク小説を語るなかれ。
西上心太氏(文芸評論家)
1レース数分にして利息5割――分5(フンゴ)と呼ばれる暴利の競馬金融を営む世羅(せら)。
親友の若瀬(わかせ)と共に、九州から闇金融の頂点を目指し東京に進出して来た彼は、情け容赦のない追い込みで同業者からも怖れられていた。
普段はギャンブル狂ばかりの顧客の中に、ある時現れたのが、堅物の銀行マン・赤星(あかほし)だった。
行内の融資を担保に200万貸してほしいという。
だが、その陰には融資強奪の計画があり、絵図を描いていた男こそ、盟友の若瀬だった。
彼は風俗金融と呼ばれる風俗嬢専門の闇金融を経営し、客のキャバクラ嬢に入れ込んでいる赤星の情報を嗅ぎつけ、退職金をもろとも剥(は)ぎ取とろうとしていたのだ…。
カネとプライドをめぐり、運命の歯車が軋(きし)み音をたてはじめた時、 “炎と氷”二人の凄絶な闘いが幕を開けた!
鬼才・新堂冬樹が満を持して贈る超絶のエンターテインメント!
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