●愛する男に愛されること、それが女にとって最大の喜び
●セックスフルとセックスレス
●色気のある男、価値のある男
●女が興奮するとき
●いいセックスをすると、自然に涙が出てくる
●セックスを愉しくする妄想、変態
●『花と蛇』---自分の願望に正直に生きていきたい

愛する男に愛されること、それが女にとって最大の喜び私にとって男とは、仕事も恋愛も含め、人生全般においてかけがえのない存在。
私の最も深い愛情を捧げられる、可愛い生きもの。
自分の愛情を誰かに注がないと、人間は生きていることそのものに、決して満足できるはずがないと思う。
誰かを愛するということは、人生における一番の喜び。
そして、私の愛を注ぐ対象が男性であることは確かである。
私は一人の男を愛して愛して、死ぬまで愛しぬきたい。
いつまでも激しく、狂おしく。
私の愛とは、自分を惜しみなく与えること。
「私のすべてを愛してほしい」と、身も心もゆだねて、すべてを捧げること。
何一つ隠さず、わき起こる欲望を余すところなくさらけ出し、相手の前に投げ出すこと。
言葉で言うほど簡単ではないけれど、ただひたすら愛されるのを待っているような、受け身の恋愛はつまらない。
私は待たない。
指をくわえて物欲しそうな顔をした女にはなりたくない。
本当は欲しくて欲しくてたまらないくせに、男には興味のないふりをして、何の欲望も感じないふりをして、男が自分の網にかかるのを待つような姑息な女は嫌いなの。
欲しい男が現れたらゆっくりと近づいて、彼の匂いをかぐ。
もっとかぎたいと思ったら、もっと近づく。
私と彼の距離がどんどん縮まって、やがて隙問もないほど密着したら、私はそのとき、欲望を包み隠さず彼にぶつける。
彼と私の肉体が絡み合い、私は彼の愛にどんどん酔わされ、高まっていく。
むき出しになった欲望を彼にいじくられ、乱れた私の姿を見て、彼が熱くなっていく。
その熱さを受け止めるときが、私にとって至福の悦び。
愛する男に愛されるとき、女は最高に「生きてる」と感じることができるのだから。
この本を読んでいるあなたには気付いてほしい。
女は常に解き放たれたいと思っていることを。
だから、もっと愛してほしい。もっともっとオーガズムを感じさせてほしい。
二人が互いに愛情をもって本当に生きることを楽しんでほしい。

杉本彩