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 戦争のつくりかた
著者
りぼん・ぷろじぇくと/文 Adam Goodwin/日英翻訳 りぼん山本/原案・監修
出版社
マガジンハウス
定価
税込価格 630円
第一刷発行
2004/07
ISBN 4-8387-1543-9
 
書店で売行き好調、朝日新聞でも紹介された自費出版小冊子「戦争のつくりかた」。いままで戦争をしてこなかった国・日本が、戦争ができる国になっていく恐ろしい様子をやさしい言葉で綴った、話題の一冊が、充実した解説を加え、装いもあらたに単行本として登場。
 
戦争のつくりかた

本の要約

政府が、戦争するかもしれないと決めると、テレビやラジオや新聞はその発表どおりのことを言う。学校では、いい国民はなにをしなければならないかをおそわる。町のあちこちにカメラがつけられる。わたしたちは、おたがいを見張る。お金もたくさんかかるので、政府は税金をふやす。「わたしたちの国は、戦争に参加できる」と、「憲法」が書きかえられる。お国のために、たくさんの人が死ぬ。人のいのちが世の中で一番たいせつだとおそわってきたのは、間違いになり、「国」が一番たいせつなものになる・・・。これは空想にもとづく作り話ではありません。わたしたちの国も、60年ちかくまえに、このような現実があったのだから。でも、わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争しない方法を、えらびとることも。

平和な社会をつくろうと日本各地や海外でさまざまな活動をしている人たちと、有事法案を読みこむ勉強会を続けてきた人たちがつながって、2004年4月末、有事法案をわかりやすく解説し、「成立を止めよう」とよびかけるネットワークをつくりました。衆議院で有事7法案と関連3条約が審議されているさなかのことでした。メーリングリスト内で話し合いを重ね、ちらしや解説を載せたウェブサイトを準備する日々のなかで、5月3日の午後、ひとりの人の頭に突然浮かんだもの。それが、この絵本です。まるでどこからか絵本が「降ってきた」ようでした。その後、弁護士を含む20数名のメンバーが一日100通を超えるメールをやりとりし、一字一句確かめあって2週間。いまの本文ができあがりました。(本書より)



オススメな本 内容抜粋

 

あなたは戦争がどういうものか、知っていますか?

おじいさんやおばあさんから、

むかしのことを聞いたことが

あるかもしれません。

学校の先生が、戦争の話を

してくれたかもしれません。

話に聞いたことはなくても、

テレビで、戦争している国を見たことなら、

あるでしょう。

わたしたちの国は、60年ちかくまえに、

「戦争しない」と決めました。

だからあなたは、戦争のために

なにかをしたことがありません。

でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、

戦争しないと決めた国も、戦争できる国になります。

そのあいだには、

たとえば、こんなことがおこります。

 

(本文P. 2〜3より引用)


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