◆アーケード建設委員会 |
顧りみますと当駅前通り商店街は幅員僅か7米余り、その狭い街路は吉祥寺駅を中心とした幹線道路になって居り、あらゆる車が集中されて居りました。軒先スレスレに通る大型バスやトラッス、排気ガスとほこりにまみれ、近隣商店街の繁栄をよそに、売出し行事はおろか街路装飾さえ、何等の効果もなく商店街としての機能も失はれ勝ちでありました。 今吉祥寺駅周辺の商店街は再開発によって大変貌を遂げつつあります。 駅ビルSC、百貨店などの進出は目覚ましいものがあります。 同時に地元商店街の受ける影響も誠にきびしく、複雑であります。 この時期にあたって当駅前通り商店街が、アーケード建設にふみきった事は、進出しっつある大資本に対応する地元商店街としての、積極的な対策であり更に変動しつつある新しい商店街えの脱皮でもあります。 美しいカラフルなアーチと時計、ショッピングムードを盛り上げるシャンデリヤ。 フロアー的なカラー舗装、雨にも濡れず、車の心配もない宿願のアーケード商店街が、ここに実現したのであります。 しかしアーケードを建てる事のみがすべてであったのなら、それは唯、単に道路に屋根を付けただけに過ぎません。 アーケードもカラー舗装も、総て新らしい商店街えの土台であり、この土台にふさわしい内容の積上げ充実を図ることが、今後大資本の攻勢に対応出来る唯一の手段であり、対策であると信ずるのであります。 |
*上記の内容は昭和46年にサンロードアーケードが完成したときに制作された記念誌を参考に制作しました。 |
|
|