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キスに始まり、キスに終わる。 |
| 著者 加藤鷹、中谷彰宏 |
| ＫＫロングセラーズ 定価：本体１５００円+税 |
| ＩＳＢＮ４−８４５４−１２０６−３ |
◎まえがき
キスに始まり、キスに終わる。 私はAVの自分編集版をつくる時には、キスシーンを絶対カットしない。「だけど、若い男のコはそこを見ないんですよ。僕がやられている時、そこにエロチシズムのオーラが出ているから、女のコが僕の反応を受けてそうなるというのは意外と見ないね。だから、単純にアソコが見えるとか見えないとか目を細めてセックスを見るようになっちゃう。オス的な見方なんです」AVも、いい見方をして欲しい。最終作品は、多くのカットが削られている。私が監督だったら、キスシーンは絶対残しておきたい。服を着ているシーンも長めに残しておきたい。入れる瞬間は絶対撮っておきたいと思う。イッた後、「お疲れさんでした」で、ザーメンがかかって顔が上気しているところ、ティッシュで拭いているところも残しておきたい。「AVって、入れる瞬間をアップで撮るんです。だけど、僕は引き絵で撮って欲しい。入れるよという姿をただ見せているだけじゃなくて、入れられる時の女のコを見せて欲しいんです」究極のAVは引き絵だ。消し忘れの固定カメラにはアップがない。でもそこにある種のエロティシズムがある。どんな時でも、キスを省略しない。エッチは、キスに始まり、キスに終わるのだ。
◎どんな時でも、キスを省略しない。 |
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ＬＯＶＥ ＳＥＸ |
| 著者 加藤鷹 |
| ＫＫロングセラーズ 定価：本体１０４８円+税 |
| ＩＳＢＮ４−８４５４−０６７２−１ |
プロローグ/セックスにおける体位は十八種類で十分 !
■"王道的な体位"が僕流のセックス法体位といえば、一般的には「四十八手」がメジャーだが、中には思わず笑ってしまいそうなものや、実際にやろうとしても長時間できないアクロバット的なものが多いのも事実。果たして、女性をイカせるにはこれだけの体位が必要なのだろうか。正直いうと、セックスを職業としている僕ですら、「四十八手」の中で正確にそのやり方と名称を理解しているものは少ない。恥をしのんで告白すると、「正常位」「女性上位」「後背位」「側位」……それくらいしか知らないのである。でも、僕は日々アダルトビデオの撮影現場で、女優さんをイカせているのは事実だ。では実際、女性をイカせるために必要な体位はいくつなのだろうか?ズバリそれは「十八体位」である。四十八種類もないし、インドの聖典カーマスートラのように、それこそ何百も存在するわけではない。たった十八種類で十分なのである。ちょっと拍子抜けした人もいるかもしれないが、僕が提唱する体位は、男女がセックスを楽しんだり、気持ちよくなるということを大前提にしている。四十八手の中にあるような超アクロバット的な体位は一つも存在しないし、派手なだけでちっとも気持ちのよくない"金のしゃちほこ"のような体位なども一切含まれていない。セックスは、あくまでも快楽や気持ちよさを追求した場合の"王道的な体位"だけで十分なのである。 |
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ＬＯＶＥ ＳＥＸ |
| 著者 加藤鷹 |
| ＫＫロングセラーズ 定価：本体１０４８円+税 |
| ＩＳＢＮ４−８４５４−０６７２−１ |
プロローグ/本書を読むにあたって
●セックスは相手の女性の体に触れる前から始まっているセックスとは、人間同士のコミュニケーションが凝縮されたものである。少々厳しい言い方をすれば、もしキミのセックスに相手の女性が満足していないとすれば、それはセックステクニックの問題ではなく、日常生活における人間関係全般に問題がある、と言わざるを得ない。セックスがうまくできない、と悩んだり心配したりしている人というのは、総じて日々の生活の中でも同じような悩みを抱えているものだ。勤務先の上司とうまくいっていない、親友と呼べる友人がいない、家族関係がうまくいっていない、近所付き合いが下手……こうした悩みをもっている人はセックスにも問題があることが多い、というわけだ。その象徴的な存在がオタクと呼ばれる人たち。"生身"の女の子とコミュニケーションがとれないから、欲望の矛先を女体ではなく、アニメキャラなどの"バーチャル"な世界へと向けてしまうのである。たとえば、念願かなって、キミが意中の彼女をベッドに誘い込んだとする。その瞬間からセックスを通してキミの人間性が如実に現れるのだ。一番ダメなのは、なんとしてもイカせたいと躍起になって、過去の体験から得たさまざまなテクニックをここぞとばかりに使おうとする考え。これでは、いつまで経ってもセックスの腕は上達しない。僕なら、まず、彼女の現在の心境、心の動き、体調、さらに言えば、人生哲学までを見抜こうとする。そうしたことがわかってはじめて、女性を濡らすことができるのだ。男性にとって、セックスは冒険なのである。女性の緊張を和らげ、心を開放させ、相手のもっとも気持ちのいい場所を舌と指を縦横無尽に駆使して、探索しなければならない。まさに、コミュニケーション能力と比例するわけだ。そう考えれば、出会ったばかりの人とすぐに打ち解けられることのできるフレンドリーなタイプの人なら、現時点でいいセックスができているだろう。本書で僕の言っていることもすぐに理解できるはずだ。逆に出会ったばかりの人とコミュニケーションがなかなかとれない内気な人には、好きな女を口説き、ベッドを共にし、フェラチオをさせたり潮を吹かせたりして最後に相手をイカせる、なんていうことは、とてつもなく困難で長い道のりになるかもしれない。当たり前の話だが、コミュニケーションの延長線上にセックスがある。セックスは相手の女性の体に触れるまえから始まっているもの、そう言っても過言ではないのだ。
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