ザ・ゴール 2 IT’S NOT LUCK
著者
エリヤフ・ゴールドラット
出版社
ダイヤモンド社
定価
本体価格 1600円+税
第一刷発行
2002/02/21
ISBN4−478−42041−6
ザ・ゴールの続編 It’s Not Luck 待望の邦訳 

工場閉鎖の危機を見事に救ったアレックス。あれから10年が経ち、ユニコ社多角事業グループ担当副社長として手腕をふるっていた。その彼を次々と難題が襲う。ジョナに授けられた問題解決手法で、再び危機を乗り越えることはできるのか?
『ザ・ゴール』以降、ゴールドラット博士は、TOCを単なる生産管理の理論から、マーケティングから教育まで、さまざまな業界のあらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させた。本書では、その問題解決手法を余すところなく紹介する。

 

 

TOCの真髄は〈思考プロセス〉にある!

 アメリカでは『ザ・ゴール』の出版後、ストーリーどおりに工場の改善を行なったら劇的な成果が出たという手紙が殺到。だが、その後アメリカ経済が冷え込むと、多くのメーカーが工場の人員整理を行なった。皮肉にも博士が指導して最も生産性が上がった工場が、その生産性の高さゆえに従業員の解雇が最も激しかったという。つまり市場に制約条件があり、TOCを適用して生産能力に余剰が生じても売上げが伸びないためであった。また、企業の方針上の制約条件が大きな障害になることもあった。生産部門の改善と並行して、市場を拡大するソリューションが必要に迫られていたのである。博士の課題はマーケティング、人間関係といったごく一般的な制約条件について「思考プロセス」をどう用いたらいいのか、その手順を開発することにあった。こうして、TOCを単なる生産管理の理論から、さまざまな業界のあらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させた。その成果としてまとめられたのが、本書『ザ・ゴール2――思考プロセス』(原題 IT'S NOT LUCK)である。前著同様ストーリーを楽しみながら、その問題解決手法が学べるように構成されている。

 ストーリーは、『ザ・ゴール』から10年が経ったところから始まる。主人公アレックスは工場長からユニコ社多角事業グループ担当副社長に昇進し、手腕を振るっていた。そんな彼をグループ会社の売却問題、家庭の問題など次々と難題が襲う……。

 

 

 

 

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