何もかも嫌になって泣きたいときに読む本
著者
鴨下一郎
出版社
青春出版社
定価
本体価格 1100円+税
第一刷発行
2001/08/25
ISBN4−413−03283−7
「もう、がんばらない」…こんな弱い自分がいたっていい。肩の力をじょうずに抜いた、恋愛・仕事・人間関係・毎日の暮らし…。

■目次
1 明日が変わる「涙の魔法」―思いきり泣いたとき、はじめて見えてくること;2 ドラマチックな毎日を手に入れる―「何をやってもつまらない」ときのヒント;3 「翼」を使える人、使えない人―“本当に好きなこと”が見つかる、とっておきの方法;4 「自分の弱さ」を受け入れる魅力―「がんばらない」という新しい生きかた;5 人とうまくいく「リラックスの法則」―「他人を見る目で、自分を見る」心の持ちかた;6 なりたい自分への“夢”を磨く―人生の最高のシミュレーションは、必ず実現する

■要旨
「もう、がんばらない」…こんな弱い自分がいたっていい。肩の力をじょうずに抜いた、恋愛・仕事・人間関係・毎日の暮らし…。

 

 

はじめに

「どうして、こんなに苦しまなきゃいけないの?」
「なんでこんなに嫌なことばかりなんだろう……」
「こんなこと、いつまでも続けていて一体なんになるの?」
……眠れないほどつらいことがあって、なんとかしなきゃと思って手を打っても、思うようにいかなかったり、やればやるほど苦しくなってしまったり……。
あなたは、その痛みをたったひとりで引き受け、苦しんでいるのではないでしょうか?
「もうダメ、ぜんぶ投げだしたい」……そんな“心のSOS”が聞こえても聞こえないフリをして、恋愛や仕事に立ち向かってきた……でも、どうしてもこらえきれなくなりそうで、この本を開いてくださった。
ふだんの生活や、人間関係、恋愛や仕事をきちんとまじめにしている人ほど、つらい気持ち、苦しい気持ちを抑えつけてしまいます。
まじめで誠実な人は、すぐに人を頼ったり、グチを言ったり甘えたりしないで、自分の力でなんとかしようとするからです。
“甘えた女にはなりたくないから”“期待されているから”“恥ずかしい思いをしたくないから”“あの人に負けたくないから”……抑えつける理由はいろいろでしょう。
でも、どんなにがんばっても、うまくいくことばかりではありません。
誰だって、身動きがとれなくなってしまうときはあるものです。
そんなとき、誠実な人ほど無理をしてしまう。
「うまくいかないのは自分のせい」と思って、心の出している「つらい、苦しい」というサインを閉じ込めてしまうのです。
私たちの“体”と同じように、“心”も生きものです。
がまんしたほうがいいときもあるけれど、しないほうがいいときもあります。
涙は、流れているうちに少しずつ自分の本当の姿、ありのままの気持ちを見せてくれます。
どうしてこんなに悲しいのか。
自分を苦しめているのは誰なのか。
もしかすると、一番自分を苦しめているのは、自分自身なのかもしれない……。
本文のなかにこめたメッセージがヒントになって、ふだんは見えなかった「あなたの本当の気持ち」が浮かび上がってきたら、もう大丈夫です。
この本を手にとってくださったあなたに、心から「ありがとう」といいたいと思います。
なぜなら、これはあなたと私の対話の本だからです。

鴨下一郎

本文 はじめにから引用

 

 

 

 

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