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 女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術
 
辛酸なめ子/著 出版社:河出書房新社 定価(税込):1,260円  
第一刷発行: ISBN:978-4-309-61647-6  
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ご存じでしょうが、女子は階級社会です。女子は誰もが知っていたけど、恐ろしくて語られなかった真実。この戦場の生き残りかた、教えます。
 
女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術 辛酸なめ子/著

本の要約

永遠に、女子の敵は女子。敵だらけのジャングルの中でどうすれば生きられる? 大人になっても気の抜けない女子の殺伐とした実態とサバイバル実践方法をなめ子お姉様がお教えします。
 
[目次]
第1章 あなたはいまどこにいる?;第2章 なぜヒエラルキーは生まれるのか;第3章 あなたはどこに入りたい?;第4章 大人になったらどこへいく?;第5章 ここで生きていく方法ここから出ていく方法;巻末小説 吐きそうなスクールライフ


 

 

本名、池松江美。1974年8月29日東京都千代田区生まれ。埼玉県育ち。 漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部卒業。 愛するセレブやアイドル観察を通して、女子の生き方を模索し続けている。 エッセイ、漫画、現代アート、テレビ出演など、あらゆるメディアで表現活動を 続けている。
著書に『辛酸なめ子のセレブドリル』(講談社)
『片付けられない女は卒業します』(メディアファクトリー)
『ほとばしる副作用』(文春文庫PLUS)
『アイドル万華鏡』(コアマガジン)など。
ガーリーな毒にあふれた表現で人気を博している。


オフィシャル 辛酸なめ子の女一人マンション  http://blog.smatch.jp/sinsan/


サイン会のご報告
『女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術』の出版を記念いたしましてサイン会を開催いたしました。
日時 2008/05/06(火 ) PM 2:00〜 会場 BOOKS ルーエ 

コメント:  たくさんのファンの皆様にお集りいただき、素晴らしいサイン会になりました。
ファンの皆様、辛酸先生、出版社の方々、ありがとうございます。そして御苦労さまでした。

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☆ サイン本の販売
  先生のご厚意で、『女子の国はいつも内戦 14歳の世渡り術』にサインをしていただきました。( 1F文芸書売り場で販売。通販では通常本になります。 サイン本は売り切れ次第、販売終了となります)

☆ 2Fで辛酸先生の著書を集め、『辛酸なめ子』フェア展開中 2008/05/01〜05/31




オススメな本 内容抜粋

はじめに

その昔、私が中学生だった頃は、脳内の半分以上を「友人関係」が占めていて、い
つもクラスメイトの誰かの顔色をうかがい、視線を意識して生きていました。でも、
大人になった今は、女同士の人間関係に悩まされることもほとんどなく、会いたいと
きに気の合う友だちに連絡を取って会う、という快適な友情をキープしています。
ここにいたるまでの道は、多くの女子のみなさんと同じ、決して平坦ではありませ
んでした。
女子の人間関係は大変だと気づいたのは幼稚園の年長の時。幼女はまだ動物に近い
のでしょうか、幼稚園で一番いばっていたのは、腕力の強そうな骨太で野性的な子で
した。彼女に目を付けられないようにいつもビクビクしていたことを思い出します。
同じ組には美少女もいたのですが、その子はとくに人気があるというわけではなく、
むしろ線が細くて弱そうだから、ヒエラルキー的には下の方でした。転入生で立
場の弱かった私は、彼女とよく一緒にいたのですが、ある日、繊細な横顔にシリアス
な表情を浮かべた彼女に「私、腱毛が逆さに生えているからいつか手術しなきゃなら
ないの」と、打ち明けられたことがありました。私はそのとき、悩みを告白してくれ
たことに感動を覚えました。女の友情は悩み相談によって深まる、ということをはじ
めて知ったのはこのときだったかもしれません。
小学校もその延長で、スポーツ万能、生命力の強い女子が権力の中枢にいました。
その子を中心に、運動神経の良い、体育会系の部活で活躍している子が派閥を作って
いました。二重跳び十回続けて跳べて、自転車立ち漕ぎも楽勝なタイプの子たちです。
十メートルしか泳げず、大縄跳びで必ず引っかかってクラスの記録を打ち止めてしま
う運動音痴な私は、当然そこには居場所はありませんでした。さらに転校生(小学校
では二回)でメガネっ子というハンデもあり、気付いたら最下位のグループに入って
しまっていたことも……。小二のときの遠足の写真を見ると、切なくなります。クラ
スで性格が悪くて嫌われていた子と、太って鈍臭くて嫌われていた子と、メガネでモ
ッサリした私の三人が公園の隅っこのレジャーシートで細々とお弁当を食べている写
真です。さえない顔で、ネガティブな波動を放っていたせいか、その写真は木陰に白
い人の顔が写りこんでいました。どうやら浮遊霊の波長と同調してしまい、人生初の
心霊写真が撮れてしまいました。
幼稚園や小学校で転校を重ねる度、私はクラスでの人間関係を冷静に観察する術を
身に付けていきました。転校して、まず最初に話しかけてくるのは、どちらかという
とクラスでウザがられている友だちのいない子なのでパスした方がいいとか、運動が
できないことで卑屈になりすぎず、それ以外の自分の得意分野をさり気なくアピール
してクラスでのポジションを固めた方がいいとか、人気者グループと仲良くなるには
ムードメーカーキャラで近付くのが良いとか、先生にやたら気に入られるとひいきさ
れていると思われてクラスでは敬遠されてしまうので先生とは距離を置いた方がいい
とか、世渡りテクがだんだんわかってきました。

(本文P. 3〜5より引用)


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