2016/04/26 ご来店 |
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天分豊かなクラシック・ギタリスト蒔野聡史(まきのさとし)と、海外の通信社に勤務する小峰洋子(こみねようこ)との出会いから始まります。蒔野は、2006年を締めくくるコンサートを華々しく終え、バックステージで、洋子を紹介されます。彼は、彼女の父親が、戦争映画の傑作『幸福の硬貨』の監督イェルコ・ソリッチであることを知り、興味を抱きます。彼はその映画の大ファンで、有名なクラシック・ギターのテーマ曲を、長年、レパートリーとしてきました。しかし、ソリッチのプロフィールから、洋子の存在はなぜか抹消されています。
蒔野と洋子は、互いに心惹かれつつ、その後、別々の人生を歩んでいきます。洋子は直後に、特派員として戦地に赴任します。蒔野は、世評に反して、自身の音楽家として未来に不安を感じ始めます。幾度となく交錯し、またすれ違う二人の運命は、やがて、……
平野 啓一郎 (ヒラノ ケイイチロウ)
1975年、愛知県生れ。北九州市で育つ。京都大学法学部卒。大学在学中の1999年、「新潮」に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し、各国で翻訳されている。『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『ドーン』(ドゥマゴ文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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