研修医純情物語 先生と呼ばないで
著者
川淵圭一/著
出版社
主婦の友社
定価
本体価格 1400円+税
第一刷発行
2002/07
ISBN 4-07-233738-2
パチプロ、サラリーマンを経て37歳で研修医になった「僕」が大学病院で目の当たりにしたものは…。過酷な研修の日々に疲れ、怒り、嘆きながらも、患者に励まされ、「なんとかなるさ」と明るく明日へ向かう、遅れてきた研修医の病棟青春記。

■目次
第1章 脱サラ研修医がやってきた(大学病院へようこそ;おどろきの一ガンマ;教授回診はだれのため?;クリスマス・プレゼント;寝正月);第2章 患者にいちばん近い医者(夜の回診;看護婦の誘い;誇り高き患者;ハッピー・バースデイ);第3章 不思議の国、大学病院(セブン・イヤーズ;研修医、逆襲;約束;新しい春;自転車泥棒);第4章 患者に心癒されて(まぼろしの春休み;とんだ手術報告;T夫人の怒り;たった一つのこと)

 

大学病院の研修医となった“僕”の目をとおして、大学病院の実情、患者や看護師とのやりとりが、ほのぼのとしたタッチで描かれています。医療ミスなど、いろいろなニュースが飛び交っている昨今、告発調ではない物語風の明るさがかえって病院の問題点を浮きほりにしています。患者も医師任せにせずに、自ら積極的に医療に参加していく姿勢が大切ということが痛感させられる1冊。海外への翻訳やテレビドラマ化の話も進んでいるそうです 。


2002年12月に立川グランドホテルにて、出版・書店関係者の研究会・忘年会の会場で、川淵圭一さんにお会いする機会がありました。川淵さんは、以前に、西荻窪に住まわれており、弊社BOOKSルーエは勿論のこと、喫茶時代のことまでお話いただきました。
以下の説明にもございますが、大変苦労され、ご自身の目標を達成された現在、医師・作家とご活躍されています。
今回紹介させていただきます≪研修医純情物語 先生と呼ばないで≫は、パチプロ、サラリーマンを経て37歳で研修医になり大学病院で目の当たりにしたものは過酷な研修の日々。疲れ、怒り、嘆きながらも、患者に励まされ、「なんとかなるさ」と明るく明日へ向かう、遅れてきた研修医の病棟青春記です。現在の医療制度、医者としての使命を明るくエッセイ風に書かれた本です。是非、一度、お読みくださいませ。

患者不在の病院を変える協力をしてほしい。

川渕圭一さん(内科医 43歳さいたま市)

川渕圭一さんが医師になる決心をしたのは30歳のときでした。
優秀な外科医だったけれど、自分にとっては重い存在であった父を不慮の事故で亡くしたことで、心のバランスを崩し、苦しんだことがきっかけでした。
もっと患者さんのことを親身になって考えられる医師になりたい。
そう思い大学病院の研修医に。そこで体験した大学病院の実情や、患者さんとの触れ合いを本にまとめました。
「医師も患者もちょっと考えかたを変えるだけで病院はよくなる」
川渕さんは言います。
「いろんな人と心を通わせることができる。こんな楽しい仕事はないですよ」と川倒さん。苦しんだ時期があったからこそ、いまがあります。

 

 
 


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